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2013年6月アーカイブ

明日、休診いたします

  • 2013年6月28日 11:52

 明日、明後日
横浜で行われる 抗加齢医学会の総会に参加するために
明日、休診とさせていただきます

ですので、6月の診察は本日で終了です
今年も早いもので、半分が終わってしまいました
残り半分 引き続きよろしくお願いいたします

日焼け止の効果

  • 2013年6月 8日 15:27

 先日、オーストラリアでの 日焼け止の効果についての
論文を拝見しました

極めて端的に言うと、"積極的に使うと 肌老化を防げる"とのもの
白人の肌の 結果なので、当然といえば当然のことでしょう

では、われわれ日本人では?
ここまでの効果は、出ないものと思います

なぜなら、日本人を含む 黄色人種は、紫外線に対する防御力が
白人より 圧倒的に高いです
このために、日本人が 皮膚がんにかかる率は、白人に比較して
低いのです

最近
SPF50 以上の 強い日焼け止が、たくさん売られていますが
この基準は 化粧品会社さんの 団体が、決め手はるもので
必ずしも、強いというから 肌に良いというものではない!
ということは、知っておいてくださいね

僕自身は、SPF40ぐらいまでのものを
朝のメーク時  昼か夕方の外出時にメークの上から重ね塗り
の二回使用をおすすめしています
この方が、肌にやさしく 本当の意味での 肌老化やシミ予防効果が
高いと考えます

論文の引用つけておきます

日焼け止めの日常使用で皮膚の老化24%抑制,任意使用と比べ
豪・2×2ファクトリアルRCT,βカロテン摂取では効果なし

 クリーム状や乳液状などさまざまな種類がある日焼け防止薬(日焼け止め)。紫外線から皮膚を守ることで,乾燥肌やシミ・シワを防ぐだけではなく,皮膚がんのリスクを減らすことにもつながるとされる。オーストラリア・王立ブリスベン病院のMaria Celia B. Hughes氏らは,日常的な日焼け止め使用が皮膚の老化を防止できるかを検証するため,日焼け止めの日常使用または任意使用,および酸化防止効果で知られるβカロテン摂取の有無による2×2ファクトリアルデザインでのランダム化比較試験(RCT)を行った。その結果,日焼け止めの任意使用に比べ日常使用では皮膚の老化が24%抑制されていたことが分かった(Ann Intern Med 2013; 158: 781-790)。また,βカロテンの摂取では,皮膚の老化防止に効果が示されなかったという。
55歳未満の男女900人対象

 Hughes氏らは,1992〜96年に同国クイーンズランド州ナンボー(州都ブリスベンの北約100kmに位置,南緯26度)在住の55歳未満の成人男女を対象に,2×2ファクトリアルデザインによるRCTを実施。日焼け止めの日常使用と任意使用で皮膚の老化防止効果を比較した。抗酸化作用を持ち老化防止効果があるとされるβカロテンを含むサプリメント使用の有無でも同様に検討した。

 もともとβカロテンを含むサプリメント服用者や日常的な日焼け止め使用者は対象外とした。参加条件を満たした903人を,日焼け止め日常使用・βカロテン30mg服用群,日焼け止め日常使用・プラセボ服用群,日焼け止め任意使用・βカロテン30mg服用群,日焼け止め任意使用・プラセボ服用群の4つにランダムに割り付けた。

 1次評価項目は,1992〜96年の紫外線による皮膚の老化とし,左手の甲から採取した表皮のシリコンレプリカを用いたマイクロトポグラフィーを実施し,皮膚老化グレードを測定(グレード1=健全〜グレード6=深刻な悪化)。レプリカ採取日は,日焼け止めや保湿剤の使用は禁じた。
皮膚の老化進行は任意使用で1.5倍,日常使用では1.2倍にとどまる

 測定に最適な状態で左手の甲のレプリカを採取できた人は,1992年のベースライン時は817人,96年は886人であった。グレード3または4に相当する「適度」な皮膚の老化が認められた参加者は,92年のベースライン時の58%から96年は49%に減少していた。

 日焼け止めの日常使用および任意使用で,1992〜96年の皮膚老化の変化(進行)について比べた結果,日常使用で1.18倍(95%CI 0.99〜1.39),任意使用で1.54倍(同1.28〜1.86)と,任意使用でのみ皮膚老化の有意な進行が確認された(順にP=0.060,P<0.001)。両群を比較したところ,相対オッズ比(relative odds)は0.76(同0.50〜0.98)と,任意使用に比べ日常使用では皮膚の老化は24%の有意な抑制が認められた(P=0.033)。
βカロテン服用で目尻のシワの減少も報告,今後の検討課題に

 一方,βカロテンの服用の有無についても同様に検討した。その結果,βカロテン服用で1.31倍(95%CI 1.11〜1.55),プラセボ服用で1.38倍(同1.14〜1.67)と,いずれも皮膚の老化が有意に進行していた(順にP=0.001,P<0.001)。両群を比較したところ,相対オッズ比は0.95(95%CI 0.74〜1.22)と,有意差は認められなかった(P=0.69)。

 この結果を受けて,Hughes氏らは「55歳未満の健康な男女において,日常的な日焼け止めの使用が皮膚の老化を遅らせる可能性が示唆された」と結論。また,「βカロテンの服用による皮膚老化防止効果は認められなかった」と付言したが,βカロテンについては服用群中15人(女性)が目尻のシワの減少が確認されていることなどを挙げ,さらなる検討の必要性も訴えている。

(松浦 庸夫)

  • 2013年6月 7日 11:03

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